2008年6月15日 (日)

家づくりレポート NO15 基礎工事その3

Dscf2122 基礎のベースが完了したら次は立ち上がりです。

  今回は、あえてニ度打ちにしました。最近では、基礎に力を入れているビルダーはベタ基礎であってもコンクリートは一発打ちにしてきています。これはベースと立ち上がりを二度打ちで打ち継ぐと、理論的にどうしてもそこが弱くなってしまうからです。ですので、今後は一発打ちにしていく方が良いと思います。その代わりアンカーボルトや鉄筋の検査をコンクリ打ちする直前まで今まで以上にしっかりとやらないといけません。

「来週、立ち上がり打つからそれまでに検査しておけば良いか。」

などと悠長に構えている暇は無くなります。監督と基礎屋さんの連絡が重要ですね。

さて、ではなぜ今回あえて二度打ちにしたのか?と言うことですが、それには色々な事情があって言い尽くせません。しかし、大きな理由だけ2つほど書きますと、

1)この色々な事情によって一般のお客様も二度打ちになっているという現実がある。

2)リフォーム屋として、将来のこの二度打ち基礎の経過を実感して見ておきたい。

というとろこです。特に2)なんかはもはや職業病ですね。

Dscf2086 ただ単に二度打ちするだけでは心もとないので、止水板を接合面に入れています。これはテープ状になったゲル態様物質でコンクリートの隙間に入り込んで、繋ぎ目に発生する微細クラックなどを塞ぎ、水の基礎内部への浸入を防止するものです。

非常にベタベタしていて、日光に当たっているとドロドロに溶け出すくらい粘性があります。印象としてはかなりの止水効果がある様に思いますが、完成後毎年チェックしていきたいと思います。二度打ちのシロアリ問題については課題が残りますが、この点は別の手を考えています。それは…また後日の秘密です…。楽しみにしておいてください。

Dscf2101 設置はこの写真のように鉄筋の外側へ接着していきます。キチンと接着面のレイタンス(コンクリートかす)を除去して清掃した状態で設置する事が品質確保につながります。

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2008年6月 7日 (土)

家づくりレポート NO14 基礎工事その2

Dscf2013 基礎の仕様はベタ基礎D13のダブル配筋です。

  これだけゴツイ仕様だとかなり壮観ですね。逆にちょっと過剰かな?と心配するくらいです。戸建住宅、特に今回の我が家は、こじんまりとした総2階ですので、これだけの基礎は必要ないともいえます。

まあ、ウチの設計が色々と心配していただいたようで「社長、このくらいやっときましょう。」という事になりました。宅地盤面もSSのデータでは十分に強固であると言う結果がでていましたので、ゴツクなって重量がかさんでも沈下のおそれもないと考え採用しました。

Dscf2017しかし、基礎は鉄筋だけが性能を確保するわけではありません。正しい鉄筋の配置、コンクリートのかぶり厚、打ち継ぎの品質が問題です。さらに、現場に納品されるコンクリート強度なども。

こうした施工品質を確保するには、現場の職人さんはもとより、監督の知識と指導力が命です。基本的に職人さん達は「良い物を作りたい。」と言う欲求があります。中にはやっつけでやっているような者がいるかもしれませんが、そちらの方がまれです。そういう人でもそれは腕の問題で、気持ちはやはり「良い物を作りたい。」という部分があります。

そんな時には、監督がガツンを言える度量が必要ですね。そこで腐るような職人さんだったら、もういりません。帰っていただけば良いと思います。気持ちがあれば経験で腕を上げることは可能です。だから監督は指導するんですね。

Dscf2257 それにしても現場の施工が簡単になって行くに越した事はありません。今は色々便利な部材があります。左の部材は鉄筋のコンクリートかぶり厚を確保するためのスペーサーです。(右のプレートは鉄筋の仕様)必要な幅に応じて縦に使ったり横に使ったりします。

便利になりましたね。

一般的にかぶり厚は40mmで考えますが、それ以上あるに越したことはありません。マンエイでは立ち上がりも縦横共D13で内法で外壁を納めていきますので外へ75mmです。つまり立ち上がりの基礎幅は150mmになります。基礎仕様を自慢する業者さんはたくさんありますが、この仕様ならそんな全国レベルで見てもトップクラスです。

ところで…実はもう上棟終っています…。はやく解説を進めねば。

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2008年5月20日 (火)

家づくりレポート NO13 シロアリ対策その1

Dscf1925 先日書いた「アリダンシート」について問い合わせがありました。

  ので、もう少し詳しく書きます。このシートはベタ基礎の場合、ステコンを打つ前に全面に敷き詰めます。布基礎の場合は防湿コンを打ってその上に敷きます。基礎を貫通する配管周りには、専用の防蟻コーキングを塗布していきます。前回も書きましたが、重ねシロを確保して専用テープで止めていきます。

これらの一連の作業は、フクビさんが責任施工でやってくれます。それによって最大15年のシロアリ保証がつきます。シックハウスや家族の健康問題から、土台と柱を薬漬けにしたくないと考える人が増えています。でもシロアリ対策はやっておきたいのも心情ですね。そんな時はこの方法が良いです。保証がついてきますので安心感もあります。

また、基礎パッキンなど組み合わせると、さらに最大20年まで保証が付きます。シロアリ対策を考えられている方はぜひ一考されると良いと思いますよ。

その他ベイト工法と言って、トラップを仕掛けて駆除を図るようなものも安全性が高いとして人気になりつつありますが、ある有名なシロアリ専門家の方とお話をさせていただく中で「コストに対する実効性に疑問あり」と判断し、私は採用もしませんし、お客様にお勧めもしていません。

ちなみにアリアダンシートの有効成分は、もちろん殺虫剤・農薬ですが、「シラフルオフェン」「イミダクロプリド」というものです。コンクリートや土中においても安定性が高く、常温・大気圧下ではほとんど揮発しない程、蒸気圧が低い化学物質です。ベタ基礎の場合は、特にステコン、ベースコンクリート下にありますので、さらに居住者への暴露安全性が高くなると思っています。そういう意味でバランスの良いシロアリ対策・保証と言うことで採用してみました。

皆様はいかがお考えになりますでしょうか?

この家は化学的な対策は安全性を考えてこれだけです。私はケミカルバリアーはこれで十分だと思います。

あとは、シロアリの生態に対応して、物理的な対策を施しています。

その解説もおいおいしていきたいと思います。

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2008年5月19日 (月)

家づくりレポート NO12 基礎工事その1

Dscf1931 基礎工事に入りました。

  基礎工事は住宅のまさに基礎ですから、最も重要な部分です。ここの施工如何ではいくら上物(住宅)を上等に仕上げても、全く意味がなくなってしまいます。遣り方、根切り、砕石、転圧、先行配管、捨てコン、配筋、型枠、ベースコン、立ち上がりコン、養生、天端ならしと工程が続きます。

品質を確保する一番のポイントは現場へ行くことです。特に工程全体を管理する現場監督が適切なタイミングで行ってチェックできるかが重要です。これを怠ると長年の付き合いがあるとは言っても「なあなあ」な部分がでてくるおそれがあります。施工を行う業者との良い緊張関係を持ってお互いのためにより良い仕事を目指したいですね。

Dscf1920 今回は基礎下全面にアリダンシートを施工しています。アリダンシートは防湿シートの役割も兼ねた防蟻シートです。これによってシロアリが基礎下から上がってこない様に抑止しています。先行配管部分は二重貼りで専用テープで止めていきます。もちろん重ねシロを十分取って専用テープで接着します。

Dscf1924 雨が降ってきて靴下が濡れてしまいました。それでも汚したくないとの事でずぶ濡れになりながら施工してくださいました。職人さん感謝・感謝です!!現場の職人さん達がこれくらい大切に思ってくれるとうれしいですよね。所詮、防湿シートなんて砕石と基礎の重みに挟まれてコンクリート打ちするまでに破れてしまうはずです。気持ちの問題ですね。

Dscf1932

ステコン打ちです。ずいぶん小さく見えます。まあ、実際にこじんまりした家ですのでこんなものかと思いますが。ここに墨だしして配筋していきます。このつづきは次回に。

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2008年5月 6日 (火)

200年住宅

Image01 200年住宅だそうです。

  今国会で可決された(…たぶん)政府の提唱する「200年住宅」。

自民党の「200年住宅ビジョン」をみると次のような事が。

1)ストック重視の政策。

2)耐久性・耐震性・可変性の確保。

3)次世代へ引き継ぐ住宅の質の確保。

4)容易で計画的な維持管理。

5)街並みとの調和。

最近の政策はお題目は立派ですが、中身が滅茶苦茶なものばかりです。これもここだけ見ていると同じ臭いが。誰もが誤解するであろう「そんなにもつはずが無い。」「俺の時代だけもてばよい。」という考え。

Image03 政策を立案する国土交通省は「200年住宅」とは、耐久性の象徴的な意味であると言っています。しかしながら、日経ホームビルダーのアンケート結果では、消費者は先のような感想ばかり目立ちます。

数世代に渡って住宅を受け継いでいけるかどうかは、質の高い住宅を提供する以前に、中古住宅の市場整備と国民の意識改革の部分が第一ですね。

政策というよりも、地主意識からの開放が進むマーケットと教育が重要です。資産は維持管理し、運用して収益・便益を得てこその物です。所有するだけの自己満足の時代は終っています。賃貸マンションなどは思い切った投資をおこなって徹底的に差別化された魅力ある物件を提供していかないと空室の悩みからは一向に開放されません。

よく「30年一括借り上げだから。」など安心しきっているオーナーさんもいますが、誰が損してリスクを負うというのでしょうか?儲かるからこそのビジネスモデルなんです。言われたとおりにリフォームしなければならず、10年くらい経つと補償家賃が下がります。ひどいところは5年で下がります。もちろんリフォームも求められます。

結局一番大きなリスクは最後までオーナーさんが負担するんですね。

こんな事も、資産特に不動産に対する教育がほとんどなされない事が大いに関係していると思います。

こうしたインフラ整備がないと、またまた資本力のあるハウスメーカーのバカ高い住宅を買わされる歴史がくるだけですね。地域で実際に家を建てている工務店はますます厳しくなっていきます。工務店も戦略的な動きが必要ですね。

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2008年4月22日 (火)

家づくりレポート NO11 確認許可

やっと建築確認がおりてきました。

1  ちょっと思っていたよりも時間が掛かりましたが、確認検査機関の対応は言われているほど悪くなく、それどころか割と親身になって指導してくださいました。

これが降りてくるといよいよ気合が入ってきますね。

来週以降で各業者さんとの打ち合わせです。それから基礎工事に入っていきます。

住宅性能保証の検査もありますので、段取りよく工程を組んでいかないと後々大変です。

そういえば、仮設の電気・水道費の請求が来ていましたね。こういう所も段取りをちゃんと見ておかないと、余分に掛かりますね。今回は、確認申請がいつ降りてくるか読めなかったのでほぼ1ヶ月近く空いてしまいました。これから少し加速していきます。

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2008年4月 1日 (火)

家づくりレポート NO10 擁壁その3

今度は(立ち上がり部分)です。

Dscf1847 その前に、先回で現場で採取した試験片を工場内で調査しました。

その時の様子です。立会いはウチの設計士です。しっかりと確認してきましたよ。

立ち上がり部も同様に試験片を採取して行いました。いずれも良好で好天にも恵まれ、よい結果が出ています。

一部にジャンカが出ましたので、しっかりとハイモルで補修してもらいました。

この時もクレームをつけたら「まあ、こんなもんですよ。」などと言われましたので、こういうのを最後までしっかりと施工しなければ後々大変な事になる可能性があると懇々と土建屋の現場責任者に言って聞かせ、補修するよう指示しました。

でも、一般の方はそんな事知りませんし、コワオモテの土建屋さんにはなかなか言いにくいですよね。私たちのように普段からこういう世界でやっているからこそと言う部分は大いにありますね。だからこそ当社のお客様には私達がしっかり検査して指示します。

立ち上がりができました。簡易な階段も付けてもらいました。

これで作業性が確保できます。

やっと、確認申請ですね。今日役所に行ってきます。

  Dscf1867

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2008年3月 8日 (土)

家づくりレポート NO9 擁壁その2

昨日はコンクリート打ち(ベース部分)でした。

Dscf1911コンクリート打ちで気になるのは配筋だけではありませんね。打ち込むコンクリートの質が問題になります。通常はコンクリート温度を測り、スランプ試験、空気量、塩化物試験などを現場で採取調査します。

試験片は全部で6本取りました。JISに倣い水中養生です。普通はこんなこと言う施主は あまりいません。(そりゃあそうだ…(^_^;) )しかも宅造の2m擁壁ですかDscf1918_3らね。でも、みなさん協力的に説明してくれながらやってくれました。正直、どこの建築屋も土工はほとんどお任せ状態になっています。私も同じです。今回は勉強になりました。

打ち込みの方は、写真のようにバイブレーターを突っ込んで振動を与えながら入れていきます。これを怠ると鉄筋の間で砂利とセメントの空間ができる事があり、適切な強度を確保できなくなります。しっかりと作業されているかチェックする必要がありますね。

Dscf1920それにしても、どう考えたって駐車場スペースを取るに決まってるんだから、わざわざ道路際いっぱいまで2mも土入れなくてもいいのにね。この辺りに土建屋さんと宅造業者の絡みがありそうです。

まあ、でもこれで良く分かりましたので、保留地で建築されるお客様には良いアドバイスができそうです。

Dscf1906 

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2008年2月29日 (金)

家づくりレポート NO8 擁壁

擁壁(ようへき)と聞いて一般の方はあまりピンときませんよね(^_^;)

坂のある土地でしたら大抵は敷地の関係で、どこかにこの擁壁ができてしまうものです。土地を購入してから思わぬ出費に泣かされる事の無いように理解しておくと良いですね。

名古屋市は宅地造成に掛かる擁壁の基準があります。

鉄筋の径、コンクリート厚、ベース厚、配筋のピッチなど細かく指定されています。

私のところも、道路と宅地のGLが1.8mほど高低差がありますので、車庫などを確保していくためには擁壁が必要になります。当たり前ですが、この基準をしっかりと守って適切な工事をする事が大切ですね。大地のしっかりとしていない所には何を建てても意味がありません。

とりあえず設計の見込みがほぼたちましたので、この擁壁の工事に取り掛かる事になりました。ようやく…ですね。

Dscf18831

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2007年12月25日 (火)

家づくりレポートNo7 結露

結構このブログを見ていただいている方が多いことに驚かされています。

一般の方はもとより、同業のプロの方の方からも「時々覗いています。」なんて声を掛けられます。でも…文字ばかりなので、一般の方は途中リタイアが多いのではないかと、懸念しています。(すみません。)BUT…それなりの情報提供はできていると思いますので、頑張って最後まで読んでいただくと、本屋さんで住宅本を立ち読みするくらいの知識は入るのではないでしょうか?

「いやあ~。」うかつな事は書けませんね。改めて身が引き締まる思いです。。

住宅の気密性能が上がるにつれて、結露問題がさらにクローズアップされてきていますね。特に、壁の中で結露する「壁体内結露」問題は、この秋に成立しました住宅瑕疵担保履行法の施行に伴って今後さらに大きな課題になってくるはずです。

リフォームをやっていると、戸建住宅では案外築15年程度の建物が壁体内結露を起こしている例が多いように思います。では、それより古い住宅が良いのか?と言うとそうでもなくて、それよりずっと古い住宅は更に断熱性・気密性が低いため、開口部(窓、玄関他)等で表面結露はすれども、壁体内結露には至らないと言えます。もちろん表面結露によってできた水滴が壁内へ進入して結果的に壁体内に留まるという事はあり得ます。そもそもヒートショックや省エネなどの他の問題もありますので、一概にどちらが良いとは言えませんが、問題が目に見えるという、最近流行の「見える化」で、ここでは表面結露に分があるとしておきましょう。

どちらにしても、結露は住宅にとって非常に大きな問題につながる恐ろしい課題です。

解決のためには、まず、単純な収まりや構造にするということですね。頭で考えて机上で計算したものなど、人間が現場で造るという事と自然環境の前では無残なものです。雨仕舞いに基本的な事を基本どおりやる。施工チェックする。これだけでもずいぶん変わってきます。そういう基本施工が現場でできるという前提で理想的なシステムがあり、チャレンジに値するのです。

それで困っているのがOMソーラーなどの空気を循環させるタイプの住宅ですよね。シックハウス問題という別の側面がでてしまいましたね。私も被害者に話を聞いたことがあります。今はかなり指導が行き届いて改善されているとは聞いていますが…。

これらは理想系なんです。でもそれが全ての現場で実現できるかどうかは別です。そこを見ていないからチャレンジではなくギャンブルなんです。チャレンジとは一定の性能などが保証されていて、そこからさらにどこまで伸ばせるかと言うことです。ギャンブルとは、良くなるか、悪くなるのか?どちらもあり得るという事です。家づくりでどちらをとりますか?

話が少し離れてしまいましたが、様はもっと自然環境に対して謙虚になって信頼性ある方法で確実に施工することですね。その上でチャレンジするならするで方針を立てて行い、メンテナンスできるようにしておくことでは無いでしょうか。

Dscf1659

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