2008年12月23日 (火)

積水ハウスよ、お前もか…。

今日はいつもと違う話題で。気になる記事がありましたので。

今年の9月に積水ハウスの一級建築士が建築確認を行わずにアパートを着工したとして広島市から、工事停止命令を受けました。この件について国土交通省はこの度、この建築士に対して1ヶ月間の業務停止命令を出しています。

毎日流れるCMでおなじみの超有名企業で、日本のトップメーカーがこの有様です。

彼らは営業の現場で有名企業のネームバリューを積極的に活用した「安心感」を大きな武器にしています。しかしそれが虚像である事がここ数年の一連の偽装事件を見れば明白となりました。実際には上場企業も零細企業となんら変わらない、どこまでいっても最後は

「現場力」なんです。現場力とは営業-監督-職人の三位一体からなんです。

現場にも来ないで偉そうに電話口で職人にワーワー言っている監督が、いい家なんて建てられません。

それでもきっと、これからもハウスメーカーは大資本をバックにどんどん宣伝して虚構の安心感を売っていくでしょう。見る目を持った消費者になることが求められていますね。

ところでこの件について、別の観点から疑問の声が上がっています。

同じように偽装して建築を行っていた一建設やアーネストワンの建築士は免許取り消しという思い処分になりました。もちろん偽装の程度は異なります。が、日本のトップメーカーという極めて社会的影響力の大きな会社という事を考えれば、積水ハウス自体の業務停止や建築士の免許取り消しなど少なくとも同等以上の処分が科せられるべき、と考える業界人は少なくありません。

この差はどこにあるのか?

私たち市民はもう、うすうす気が付いています。

知る限り世界の中で唯一ハウスメーカーなどという特異な存在を許してしまった日本はそろそろ変わるべきでしょうね。彼らの役割は終わりました。ハウスメーカーの家を実際に建てている地場の工務店が立ち上がり、自らのブランドを持って地域社会と市民に対する責務を果たしていく事がこれからの日本には必要なんです。

その為には私達工務店の側も、もっともっと努力してハウスメーカーではできないまでに現場力を上げていく必要があります。

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2008年12月17日 (水)

家づくりレポート NO22 断熱工事

Dscf2744 今日の解説は断熱工事です。

住宅の断熱は高気密と合わせてとても大切な基本性能になっています。

当社標準では現場吹きつけ発泡断熱を用いています。これの良い所は気密が同時にできることです。そして外壁側の防水シートと密着しますので断熱欠損がなく、壁体内結露が防止できる点です。これで屋根の野地裏から家全体をスッポリと覆います。もちろん次世代省エネ基準です。欠点としては少しだけ高い所でしょうか?(笑)

一般的に見られますグラスウールなどの充填断熱では、現場の大工さんが対応している事が少なくありませんので、断熱欠損したり施工ミスが発生しやすく、壁体内結露の可能性が高くなります。実際にリフォームにお伺いして壁をはがすと、グショグショに濡れた断熱材が垂れ下がった状態で出て来ることもあります。

そういう意味では、専門の職人の責任施工である吹付け断熱は良い選択肢ですね。吹き付け断熱にはセルロースのブローイング工法があります。こちらも壁内ぎっしりと入れていきますので断熱欠損は少ないと思います。

しかし、総合的にみて今回採用した現場発泡断熱に分がありそうですね。理由は色々とありますが、それは個別にご相談という事で。

Dscf2731 専用車に機材を積んで現場に来ます。

Dscf2745 屋根下地もキッチリ隙間無く貼り付けられています。

Dscf2748_2  スイッチBOX周りもこの通りまったく隙間がありません。ここまでできるのはこの工法だけです。

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2008年12月16日 (火)

家づくりレポート NO21 下地、防水、サッシ工事

Dscf2549 今日の解説は壁下地、防水とサッシ工事です。

平成21年10月以降に引渡しを受ける住宅は、全て10年の瑕疵担保責任を負います。そこで供託もしくは保険によってその責任を担保しなければなりません。

当社ではJHSやJIOといった検査機関、保険会社が提供する保険サービスに加盟してこれを履行しています。現状の中で最も懸念されるのが「雨漏り」と言われています。この責任の肝は「雨仕舞対策(雨漏り対策)」にあるといえるのですね。

そこでここではその関係部分にスポットを当ててみました。

Dscf2561 これはサッシを取り付けた写真です。

サッシまわりの白い紙のようなものが透湿防水シートと呼ばれるものです。これが外壁の内側にある事で、進入した雨水が躯体を濡らすことなく外部へ排出されるようにしてあります。

この張り方がポイントです。下から上に向かって貼っていきます。重ねシロもメーカー指示通りに取ります。これの重ねのシロや順番が逆になると上からの雨水がシート内に入り込んでしまいます。また、写真ではちょっと分かりにくいのですが、サッシ周りにはブチルゴムの防水接着テープでシーリングしてあります。そしてさらにコーナーやサッシ下部に捨てフェルトと呼ぶ補強シート(緑色のシート)を使っています。

サッシ周りは一番雨漏りになりやすい部分ですので、ここをきちんと施工しないと10年持ちません。これで小さな穴を補完し機密性も確保していきます。

もう1点特別にご紹介したい「当社だけのオリジナル」雨仕舞いをご紹介します。

081010_14390002 こわれていますこれを貼り方は同様にします。

こちらの写真はバルコニーのアイアン手摺を取り付ける足の部分になります。実はこうした部位も雨漏りの大変多い部位です。こういう改修のリフォームをやってきた経験を生かして工夫しました。

解説したいのですが、長くなってしまいますので、ぜひ現場へお越しください。ウルトラC級の技で納めています。納まったときはホント感慨深く思いました。

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2008年11月 3日 (月)

家づくりレポート NO20 屋根伏

Dscf2325 今日の解説は屋根です。

ツーバイフォーのような枠組壁式工法では上棟時には壁も床も屋根も出来ています。1階から順番に上に乗せていくように作りますので、それだけ屋根を伏せるのに時間が掛かります。こうしてツーバイフォー工法を取る多くの現場では、下地合板が雨ざらしになっています。

一方軸組み工法は、上棟を終えれば直ぐに屋根を伏せに掛かれますので、こうしたリスクを減らす事ができます。施工中も風通しの良い工法ですので、仮に雨で濡れても湿気の逃げは大きいと思います。日本は高温多湿ですのでこうした利点のある軸組みは良い選択ですね。

Dscf2319 今回は、ちょっと実験的な取り組みをしています。

写真のように軒先の瓦と屋根下地の間に通気層を設けました。それは通気穴を開けた面戸でお分かりになると思います。ここから入った空気が屋根の下地を抜けてそのまま屋根を駆け上がり、棟から排気されます。その時に、屋根と屋根下地にこもった湿気を排出していきます。

Dscf2322 リフォームをやっていると屋根の雨漏りによる葺き替え工事という依頼もあります。その半分はまともな工事をしてあります。

そうなんです。まとも(まともと思ってきた。思わされてきた。)に工事しても湿気て屋根下地が腐るのです。そして雨漏りにつながっていきます。20年、30年先の話です。そんな先だから腐っても良いのでしょうか?腐れば、住宅ローンが終わる頃、最低100万円からの屋根改修工事が発生します。その時には立てた本人も同じだけ歳を取っています。その歳でその金額の出費は痛い。またローン組みますか?嫌ですよね。

今、200年住宅構想が言われています。瑕疵担保責任保険制度も来年から施行されていきます。来年からの新築はこうした屋根が標準になっていくと思います。私はこれを先取りしてやってみました。

良い住宅=本当の高級住宅 には この野地裏換気システムがついています。

価値のある住宅建築のためには、こういうところをしっかりと押さえておく必要あります。

今回、外壁は左官で仕上げていますが、足場に乗った左官職人さんは

「すごい屋根がのってるなあ。みたことねえよ。」

そんな感想をもらしてました。理由を聞いて、なるほどねとうなずいていらっしゃいました。

これは当社の標準仕様です。

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2008年10月 1日 (水)

家づくりレポート NO19 上棟式

Dscf2297 いよいよ上棟です。建前とも言いますね。

木造の軸組みですから、柱がたって骨格の全体像が見えてきますので、一気に家としての実像が浮かび上がってきます。

多くの施主さんが家づくりを実感する瞬間ですね。これと合わせて行われるのが上棟式です。

Dscf2246 地場の工務店で建築される方はだいたい今でもやっているような印象があります。時代の流れでしょうか、それもだんだんと省略する傾向にあると聞きます。建売住宅はもちろんですが、ハウスメーカーさんの住宅では施主サイドから希望しない限り、ほとんど省略の傾向ではないでしょうか。

ちょっと寂しさを感じますね。

Dscf2256 我が家では、お昼を用意させていただきました。

助六に近くのスーパーで頼んだおかずセット、それにお茶、ジュースなどの飲料です。大工さんと我が家と監督など合わせて10名くらいでしたが、談笑しながら一緒に食事を取りました。

あと、ご祝儀と合わせて手土産も用意しました。赤飯に小さな日本酒を付けました。祝儀は棟梁と応援では差を付けて、監督、設計も今回は用意しました。また、ご近所様へも手土産を持参して挨拶に回りました。

昔はこれに加えて餅投げなどもやりましたが、今は地方へ行かないと中々見られないようです。子供の頃に、叔父の家の上棟でやった記憶があります。子供ごころに楽しかったのを思い出しました。

これから家を建てられる方は、できれば昼食くらいは出しておいた方が良いと思いますよ。やっぱり自分の家をどんな大工さんたちが建てるのかをしっかりと見て、ちょっとの時間でも交流しておくとずいぶんと違うものだと思います。やっぱりお互いに人間ですからね。

同時に危惧するのが、大工さん達もだんだんそういう事に慣れていなくなって来たのかな?と思うことです。ウチの奥さんが激怒していました。(苦笑)

好き嫌いがあるのかもしれません。お腹がすいていないのかもしれません。

もちろん肥えた舌に応えられない味だったのかもしれません。

それでも、祝いの席です。施主の目の前で「俺、これ嫌いなんだわ。」と箸で突き返すのは失礼極まりないです。仮に食べ残しても自分で持って帰るくらいの気遣いがどうしてできないのか分かりません。

こんな時に怒ってケチをつけたくないので、黙っていましたが…。帰りの道すがら同じ事を奥さんが言っていたので、誰でも常識でそう思うよな…と変に納得しました。

俺のお客様の上棟の席でそんな事やった奴がいたら

「死刑」だ。

後でこっぴどくギュウギュウに泣くまで絞ってやる。

人生の晴れの日を何と心得る。

こんな常識が大工にも無くなって来たのか!と残念というより怒りが沸いた日になってしまいました。先が思いやられます。

最後には、大工さん達が帰った後に、心をしずめてひっそりとお神酒とお米で清めて帰りました。

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2008年9月16日 (火)

家づくりレポート NO18 土台敷き

Dscf2226 いよいよ土台敷きですね。

一般の方の感覚からしますと、ここから家づくりの実感が出てくるのかもしれません。直ぐに上棟式ですからね。しかし、実際はこれまでのレポートにも書きましたが、ここまでが最も重要といっても過言ではありません。

Dscf2246 実は…お恥ずかしい話ですが、土台の継ぎ手の位置が気に入らず、一度敷いた物を全てやり替えさせました。

(問題部位の写真があったのですが、その時の怒りのあまり、どこへ保存したのか分からなくなってしまいました(笑))解説しますと、土台の継ぎ手は構造的に弱い部分ですので、金物との位置、基礎との位置などが一定条件以上に備わっていなければいけません。

今回はプレカット屋さんとウチの設計のすり合わせ不足で間違った物が現場へ入った事が大きな原因です。また、もうひとつのミスは大工です。大工は経験的にそれが良いか悪いかは十分認識しています。にも関わらず、天候と上棟式の日程、応援の職人の手配など色々な事情を見て、目をつぶってしまうことがあります。まさに今回それが起きました。

現場で発見しましたので、直ぐに現場を止めさせて設計・監督に対応を要請しました。もともと欠陥を意図した訳ではありませんので、直ぐに現場で打ち合わせしてプレカット工場に回しました。

何とか無事に予定通りの物が納品されて建て方と上棟式を迎えられそうです。

現場で職人に直接指示するのは監督の立場もあるので控えましたが、怒り心頭でしたね。監督にはしっかりとチェックするよう指導し、監督から各職方へ厳しく指導してもらいました。

最近は、簡単・早い・クレームなしのハウスメーカー仕様や不動産会社の企画住宅での建築が増えています。相変わらず建売住宅も堅調です。それはそれでちゃんと作れば良いのですが、残念ながらそうでは無いようです。この手の住宅はスピードが命です。工程の手戻りなどはあってはならない事です。もし、発生するとその下請けの施工店は相応のペナルティが課されます。それ以前に、何棟も同時に請負してはじめて利益が出る様な取引関係で契約していますので、見えなくなる部分は目をつぶる、そんな事が起こっていても不思議ではありません。

ローコスト住宅を悪く言うつもりはありません。

それで良いと思われる方はそれで良いのですから。

下記のサイトをはじめ、他の色々なサイトでローコスト住宅やハウスメーカーの問題点を指摘していますのでご覧になってみてください。

ちょっと待ったその家づくりより 

メーターモジュールとは

スムーズに行かない家づくり ←こちらは必見です。一般の方のブログですが真理をついています。

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2008年8月19日 (火)

家づくりレポート NO17 シロアリ対策その2

Dscf2219 話が前後してしまいましたが、シロアリ対策のその2です。写真は玄関ポーチです。何が気づきましたか?

なかなか一般の方では分からないと思います。プロでも普通の施工とは違う事が分かってもその理由までは分からない方もいると思います。

それは、基礎とポーチの間に50mmの隙間を設けています。これがシロアリ対策として大切なんです。一般的には基礎にくっつけて一体化するように打ちます。完全に一体化できれば良いのです。しかし、まず出来ません。鉄筋でつなぎませんので、経年劣化で必ずここはクラックが入り隙間が開きます。これが問題。ここからシロアリが進入してきます。

シロアリ対策はリスクへの対応策ということに尽きます。

シロアリは必ず家に着くと心得る。問題は、早期発見、早期排除できるかどうか。

これからのシロアリ対策は一定の共存共栄に回帰する事ですね。

これを間違えると、薬剤で床下をベトベトにしてなお、床上1mまで薬剤塗布するという行為にでてしまいます。実際にそれが公庫の仕様のひとつですから恐ろしい。それでシックハウスになったら、その人が悪いとでも言うのでしょうか?おかしな話です。

シロアリは羽蟻となってどこからか飛んできて家に取り付く事もありましょうが、ほとんどは土中から基礎へたどり着き、そこから突き進んできます。基礎が切れていればそこから入ります。ですので、完全な一体化した底盤を持ったベタ基礎ならば、基礎内部からの侵入はありません。しかし、それでも配管周りの隙間をたどって入ってきます。他にもあります。

ポイントは次の2点です。

1)進入リスクを知って、対策を採る。

2)見える化対策。被害が大きくなる前に目視できる。施主が簡単に対応できること。

そのひとつの具体策が先の写真のポーチです。もちろんそれだけではありません。他にも色々と対策を打っています。当社で家づくりをされる方はそのノウハウの全てが投入されます。

Dscf2546 左の写真は1階床の根太組み途中のものです。既に配管された後のものですね。この時点でお気付きと思いますが、木屑はもちろん、何一つゴミはありません。それは毎日現場を掃いて最後に掃除機で清掃しているからです。それでも外から風に乗ってチリや小さな砂などが入ってしまいます。特に今回は季節はずれに基礎工事中に長雨がつづき、周囲の粘土を拾ってしまい、内部にたくさん積もりました。それで多少粘土の色が付いていますが、ここまでしっかりと清掃できればほぼ無いのと同じです。もっともそれがあったとしても、砂ですから問題はありません。

やはりいけないのは木屑の類ですね。シロアリやカビの繁殖発生原因になります。何より、ゴミを残すその神経が家づくり全体にも投影されていくと言うものです。

皆様の家はどうですか?綺麗な床下は重要なサインですね。

少し話がそれましたが、シロアリ対策とはこうしたひとつひとつの積み重ねが大切なんです。それは決して難しいことではないのです。ですが、今の家づくりでそれを実践する事は非常に難しいことです。なぜならその道のプロが当たり前にやっている事ではないからです。知らないし、知ろうとしません。

その根底には、面倒からの開放、利便性=お客様満足=クレームゼロという図式です。これはこれで良いのです。ですが、それも行き過ぎると、シックハウスなどといった新しい問題が発生してくるのです。

もっと人間が謙虚になって、家をメンテナンスする姿勢を持っていれば良いのです。

もっとお話をしたいところですが、長くなりますのでこの話はここまで。次回はようやく上棟です。

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2008年8月10日 (日)

家づくりレポート NO16 基礎工事その4

Dscf2285 基礎が完成です。高さは550mmあります。このくらいあると後々のメンテナンスが楽にできますよね。最近の住宅で完成後、床下が無い。あるいは潜れないタイプの基礎もありますが、あれは最悪ですね。色々と理想の考えがあるのでしょうが、シロアリが付いたら終わりです。相当の出費を覚悟しないといけません。もし、そんな基礎を採用されるのであればかなりのリスクがある事を知っておいた方が良いでしょう。

  (話を戻します)

もう、現場は外壁に入ってしまっています。なかなかレポートが書けません。最近現場に出ることが多くなり、こちらはサボりぎみです。建材屋さんから叱られました。(笑)お盆中にがんばって書きますので許してください。

さて、立ち上がりのポイントはなんといってもジャンカを作らない事。つまりベースとの一体化です。それと天端のレベルですね。これも打設中の施工管理しだいです。まずは打設前の準備として、ベースの接合面の研磨清掃です。ブラシで磨いてレイタンスなど除去しておきます。ベース同様バイブを入れて打ち込みますが、バイブを入れすぎるのもジャンカの元です。適当に切り上げてしっかりと叩きます。これによってコンクリート中の空気と遊離水を押し出していきます。

Dscf2136 天端はこのようなレベリングモルタルで取って行きます。また、打設中は行きよくコンクリートを流し込んでいきますと、アンカーがずれてしまう事もあります。しっかりとチェックして直ぐに直していきたいですね。

ただ、色々と気を使っていてもどうしても多少の気泡やアンカーの倒れが出てしまいます。しかし、そうしたものは強度にはほとんど影響ありません。アンカーの倒れも受け金物の方で補正できますのでほとんど問題には当たりません。通常は1週間程度養生をみて脱型していきます。夏場は多少早くなっても良いのですが、最低でも3日は欲しいですね。この間散水してコンクリートが乾燥しないように常に気を使います。完水養生をしていきます。この間、コンクリートには大きな衝撃を与えてはいけません。クラックが入り、強度が劣化します。

Dscf2226 脱型後は直ぐに検査してコンクリートの状態、アンカーやレベルを確認していきます。写真は基礎と土台の間にかます基礎パッキンと言われる物です。昔からありますが、長期保証時代を迎えて最近特に使われてきています。私が採用しているのは基礎パッキンを細切れにしないで、全面に敷設するタイプでより高い安定性と精度を確保します。

基礎パッキンの利点はあくまでコンクリートと土台を離して通気を確保する事にあります。これをもってシロアリ対策と言うのは間違っています。シロアリ対策は別の視点からしっかりと取って行かなければ駄目ですね。

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2008年6月15日 (日)

家づくりレポート NO15 基礎工事その3

Dscf2122 基礎のベースが完了したら次は立ち上がりです。

  今回は、あえてニ度打ちにしました。最近では、基礎に力を入れているビルダーはベタ基礎であってもコンクリートは一発打ちにしてきています。これはベースと立ち上がりを二度打ちで打ち継ぐと、理論的にどうしてもそこが弱くなってしまうからです。ですので、今後は一発打ちにしていく方が良いと思います。その代わりアンカーボルトや鉄筋の検査をコンクリ打ちする直前まで今まで以上にしっかりとやらないといけません。

「来週、立ち上がり打つからそれまでに検査しておけば良いか。」

などと悠長に構えている暇は無くなります。監督と基礎屋さんの連絡が重要ですね。

さて、ではなぜ今回あえて二度打ちにしたのか?と言うことですが、それには色々な事情があって言い尽くせません。しかし、大きな理由だけ2つほど書きますと、

1)この色々な事情によって一般のお客様も二度打ちになっているという現実がある。

2)リフォーム屋として、将来のこの二度打ち基礎の経過を実感して見ておきたい。

というとろこです。特に2)なんかはもはや職業病ですね。

Dscf2086 ただ単に二度打ちするだけでは心もとないので、止水板を接合面に入れています。これはテープ状になったゲル態様物質でコンクリートの隙間に入り込んで、繋ぎ目に発生する微細クラックなどを塞ぎ、水の基礎内部への浸入を防止するものです。

非常にベタベタしていて、日光に当たっているとドロドロに溶け出すくらい粘性があります。印象としてはかなりの止水効果がある様に思いますが、完成後毎年チェックしていきたいと思います。二度打ちのシロアリ問題については課題が残りますが、この点は別の手を考えています。それは…また後日の秘密です…。楽しみにしておいてください。

Dscf2101 設置はこの写真のように鉄筋の外側へ接着していきます。キチンと接着面のレイタンス(コンクリートかす)を除去して清掃した状態で設置する事が品質確保につながります。

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2008年6月 7日 (土)

家づくりレポート NO14 基礎工事その2

Dscf2013 基礎の仕様はベタ基礎D13のダブル配筋です。

  これだけゴツイ仕様だとかなり壮観ですね。逆にちょっと過剰かな?と心配するくらいです。戸建住宅、特に今回の我が家は、こじんまりとした総2階ですので、これだけの基礎は必要ないともいえます。

まあ、ウチの設計が色々と心配していただいたようで「社長、このくらいやっときましょう。」という事になりました。宅地盤面もSSのデータでは十分に強固であると言う結果がでていましたので、ゴツクなって重量がかさんでも沈下のおそれもないと考え採用しました。

Dscf2017しかし、基礎は鉄筋だけが性能を確保するわけではありません。正しい鉄筋の配置、コンクリートのかぶり厚、打ち継ぎの品質が問題です。さらに、現場に納品されるコンクリート強度なども。

こうした施工品質を確保するには、現場の職人さんはもとより、監督の知識と指導力が命です。基本的に職人さん達は「良い物を作りたい。」と言う欲求があります。中にはやっつけでやっているような者がいるかもしれませんが、そちらの方がまれです。そういう人でもそれは腕の問題で、気持ちはやはり「良い物を作りたい。」という部分があります。

そんな時には、監督がガツンを言える度量が必要ですね。そこで腐るような職人さんだったら、もういりません。帰っていただけば良いと思います。気持ちがあれば経験で腕を上げることは可能です。だから監督は指導するんですね。

Dscf2257 それにしても現場の施工が簡単になって行くに越した事はありません。今は色々便利な部材があります。左の部材は鉄筋のコンクリートかぶり厚を確保するためのスペーサーです。(右のプレートは鉄筋の仕様)必要な幅に応じて縦に使ったり横に使ったりします。

便利になりましたね。

一般的にかぶり厚は40mmで考えますが、それ以上あるに越したことはありません。マンエイでは立ち上がりも縦横共D13で内法で外壁を納めていきますので外へ75mmです。つまり立ち上がりの基礎幅は150mmになります。基礎仕様を自慢する業者さんはたくさんありますが、この仕様ならそんな全国レベルで見てもトップクラスです。

ところで…実はもう上棟終っています…。はやく解説を進めねば。

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